正しく「あきらめる」ことで成果が生まれる

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「何でもできるようになりたい。」「みんなの期待に応えたい。」という気持ちを持ったことがありませんか?良い響きではありますが、これではやるべきことを抱えすぎて、成果を生むのが難しくなる危険性があります。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」では、やるべきことを絞り成果を最大にする方法が提案されています。

何を「あきらめる」といい?

「いま抱えている仕事で一番大事なことは何ですか?」
「いくつかの仕事の依頼が来ているとき、どういった依頼を引き受けますか?」

こういった選別が必要な場面で、自分にとって価値の高いもの、価値の低いものを判断する基準を持っていますか?

評価基準がないと、何でも屋になったり、周囲の目ばかり気にしてものごとを引き受けてしまいます。本書では、評価基準のないまま誤った判断をしないように明確な本質目標を持つことを勧めています。目標は、何をあきらめ、何に全力を注げばいいか考える際の評価基準になります。

では「明確な本質目標」とはどういうものでしょう?次のようなことを考えてみると良いかと思います。

大好きで、才能を生かせて、世界の役に立てる仕事。

p.145

具体的で、かつ魅力的。大きな意味があり、しかも測定可能。

p.157

また本書では、「あきらめる」際の選別基準を厳しくすることを勧めています。

①そのチャンスについて、記述する。
②考慮するに値するチャンスの「最低限の基準」を3つ書き出す。
③考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す。

最低限の基準を満たしていないチャンスは、もちろん却下。そして、理想の基準を満たしていないチャンスも、やはり却下しよう。すべて満たしているものだけが、考慮に値するチャンスだ。

p.143

とても厳しい選別基準ですね。一度引き受けるとそれなりのリスクも持つことになるということですね。

実行するには?

基準をもって、いざ「あきらめよう」と思ってもなかなかあきらめられない、手放せないというのが実情ではないでしょうか。そういった場合、本書の次のような箇所が参考になるかと思います。

  • 断り方のレパートリー(p.174)
  • 上手に手放すテクニック(p.184)

また、自分や相手の境界線を知り、契約などで「線引き」を共有したうえで仕事をすることを勧めています。線引きすることで、基準を満たさないことを引き受けないための予防をはることができます。

非エッセンシャル思考の人は、線を引くのがあまり好きでないようだ。境界線などなくしたほうが、バリバリ仕事ができると思っている。「自分には限界なんてない、何だってこなせるし、全部片づけてやる」というわけだ。だが、それは思い上がりである。あまり無理をしていると、忙しすぎて何ひとつまともに完成させられなくなってしまう。

p.208

モチベーションを維持しながら目標に向かい続けるには?

本書では、モチベーションを維持するための仕組み作りについても書かれています。その中で特に参考となった6つの提案を紹介します。

1. 不測の事態に備える。

自分が見積もった時間を、つねに1.5倍に増やして締切を設定するのだ

p.229

2. 仕事を増やすことよりも、減らすことを考える。

具体的なアクション:仕事を減らす3つのコツ(p.237)を実践

3. 早く小さく始める

できるだけ早い時期に着手し、軽い負担で終わらせること。2週間前に10分間の準備をするだけで、締切前の負担がずいぶん軽くなる。

p.252

4. 進歩を目に見える形にする

小さく始めて、日々の小さな進歩を評価する。それを何度も何度も繰り返す。最初から壮大な目標を立てるより、そのほうがずっと遠くまで行ける。

p.253

5. 行動を引き起こすトリガーを知る

悪い習慣を変えるためには、行動自体よりも、それを引き起こすトリガーに着目すべきだということになる。

p.262

6. 過去や未来にとらわれない

具体的なアクション:今ここを生きるテクニック(p.275)を取り入れる。

最後に

私自身、何でもできるようになりたいと思ってしまうことがよくあり、あれや、これやと中途半端に手をつけてしまうことがあるので気をつけたいなと思いました。

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